東京都中央区勝どきの婦人科・産婦人科・内科は星合勝どきクリニック

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子宮内膜症はどうやって調べるのでしょうか?

本来、子宮内膜は子宮本体の内側にだけ存在して厚くなり、月経血と供に 排出されますが、 この子宮内膜と同じような組織が卵巣・子宮の表面などに 発生する病気を子宮内膜症といいます。

子宮内膜症の患者さんは増えていますか?特徴的な症状はありますか?
子宮内膜症は20代から40代の生殖年齢の女性に起こりやすく、原因は未だ不明ですが(卵巣から分泌されるホルモンか関与)、近年患者さんは増加傾向にあります。
子宮内膜症の症状で最も多いのが月経困難症(月経に付随した痛み・月経量の異常増加など)。
その他に下腹部痛・腰痛・性交痛・排便痛など。 子宮内膜症の患者さんの約30%が不妊を訴えます。
子宮内膜症はどうやって調べるのでしょうか?
基本的には婦人科専門医がよく患者さんの訴えと症状を聴くことからスタートします。
次に内診・経膣エコー検査などで、お腹の中にある子宮・卵巣などの大きさ・変化を調べます (必要に応じてMRI・腹腔鏡検査など)。
血液検査にて貧血のチェックや子宮内膜症にて高値を示す(CA125)血液検査を施行します。
子宮内膜症はどうやって治すのでしょうか?
色々な治療法があります。
担当の先生の説明を良く聞いて理解してからスタートしましょう。
先生があまり話してくれない。これは担当医がいけません。 大切なのは早期の発見と内膜症の進行を抑える事です。
他の病院で内膜症の治療として月経を止める治療を6ヶ月しました。とうなのでしょうか?
いま最も行われている治療法です。
子宮内膜症の原因はいまだ不明ですが、女性ホルモンが進行の手助けをしているようなので、 鼻からのスプレー薬や注射剤により6ヶ月程度ホルモンを抑制して閉経の状態にして進行を抑制する 治療法です。
治療中は月経が止まるため発汗などの更年期症状が現れる事がありますが、 治療終了後 生理のスタートと供に消失します。

不妊症の具体的な治療法を教えてください。

不妊症の医学的な定義を教えてください
正常な性機能を有するカップルでは避妊しなければ1年間に約80%、 2年間で約90%が妊娠する事が統計学的に示されています。
従って、妊娠を希望(避妊せずに)しながら性生活をおくって2年以上も妊娠の成立がない状態を 医学的には不妊症と 定義します。
10組に1組の夫婦が該当すると思われます。(10%)
不妊症の原因を教えてください
正常妊娠の成立の仕組みを理解する事が基本です。
原因不明が約30%存在しますが 妊娠は女性の排卵前後(基礎体温上昇前後)に性交渉により 膣から登ってきた精子と排卵した卵子が卵管で出会い受精して、 また再び子宮にもどり 着床(くっつく)する事により成立します。
このどこかの役割がはたせない時には妊娠できません(不妊症)。
不妊症の検査について教えてください
1) 基礎体温の測定:ホルモンが正常に働いているか・排卵のリズムはどうか?を調べるために朝起床する前の体温を記録する事です。
排卵を境に低温・高温の2層性を示します。

2)内診・エコー検査:内診・経膣エコー検査などで、子宮・卵巣の位置・大きさ等、婦人科一般検査も施行します。

3)血液・尿検査:血液中や尿中には様々なホルモンが存在します。1周期の中で 何回か施行します。

4)精液検査:3~4日禁欲後、用手的に採取した精子を顕微鏡で検査します。

5)子宮・卵管造影検査:卵管は精子と卵子が出会い受精する大切な場所です。
このパイプが詰まっていると卵管性不妊症となります。外来のレントゲン室にて行う(約10分程度)検査です。

★ここでお話した項目は代表的なものです。検査に対しては、そのつど、担当医が良く説明するのが   原則です。良く説明を聞いてください。
不妊症の具体的な治療法を教えてください。
今、新聞等で話題なように、不妊症治療の進歩と内容はすごいものです。
例えば、人工授精・体外受精と一口で言ってもその内容は様々です。
様々な患者さんに一番良い治療の選択肢を担当医が良く説明します。 納得のいくまで、説明を求めてください。内容を理解しその治療法を選ぶのも患者さん自身ですから。

経口避妊薬(低用量ピル)について教えてください。

避妊法の原理とは
避妊を考えるうえでは、妊娠の成立を人工的にどこかの働きをブロックするのが避妊です。
つまり精子が女性の体に進入しないようにするのが、コンドーム、精子と卵子が出逢って 受精する場所=卵管を結ぶ「卵管結サツ術」、 受精卵の子宮内膜への着床をブロックするIUD(リング) そして定期的に卵巣から分泌される女性ホルモンを服用し排卵を抑制するピルなどがあります。
おのおのメリット・デメリットがあります。 担当医より良く説明を受けて理解して選択して下さい。 しかし、基本的には100%完全な避妊法はありません。
経口避妊薬(低用量ピル)について教えてください
卵巣から本来分泌され女性の排卵や子宮内膜・おりものの変化などを調節しているホルモンを 内服により体の外から補充することで体の内側からのホルモン分泌を抑制する事で 妊娠をブロックします。
低用量とは日本でこの数年前に発売された、より自然のホルモン量とサイクルニ近いホルモン量で 構成されたピルをいいます。
体に良いという反面、飲み忘れなどによる不正出血や避妊効果の低下が注意点となります。
2層性・3層性の場合、きちんと順番通りに服用する事が大切です。 飲み忘れなどの時は担当医に相談してください。
予期せぬ妊娠・人工妊娠中絶術に発展しないように日頃から対応しましょう。
自分の体は女性本人が理解して、守る!。 内服中は定期的に採血・内診・子宮癌検診などの女性検診を受けましょう。

更年期障害の治療にはどんなものがありますか?

更年期とはいつ頃をいうのですが?
女性の閉経前後約10年間つまり閉経をはさんだ前後約5年間を「更年期」と言います。
ちなみに日本女性の平均閉経年齢は約50歳です。
その時期に女性の体から女性ホルモンの急減少とその後の低エストロゲン状態は 体に大きな影響を与えます。
エストロゲンってなんですか?
女性の卵巣から作り出されるホルモン一つです。次のような働きをします。
・ 妊娠できるように準備する(排卵・月経に関与)
・ 女性らしい肌や声を作る
・ 骨に作用する
・ 血管系に作用する
・ 血液中の脂肪分を正常に下げる
・ 心身の状態をコントロールする
実際に更年期障害の症状を教えてください
エストロゲンの不足によって起こる症状・病気には、のぼせ・発汗・肩こり・しびれ感と様々ですが、 病気としては骨が折れやすくなる「骨粗しょう症」 動脈硬化を引き起こす「高脂血症」などがあります。
更年期障害の治療にはどんなものがありますか?
おもに不足しているホルモンを補うホルモン補充療法(HRT)と更年期障害の症状を抑えたりする (漢方療法・自律神経作用薬など)療法とに分かれます。
ホルモン補充療法の効果と副作用について教えてください。
効果は勿論更年期障害の症状の改善や骨粗しょう症の予防・治療・高脂血症の予防と治療などです。
ホルモン補充療法の副作用は性器出血や乳房痛など患者さんによって様々です、 担当の先生に変化があればよく相談してください。
大切なのは治療を担当する医師から良く説明を受け・相談する事です。

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